はちみつまじりで

気づかない場所で起きている奇跡を なるべく見落とさないようにしていきたい

関ジャニ∞のコンビを「撮り合いメイキング」の撮影/被撮影時間から考察する

この記事は2018年8月に行った「第1回関ジャニ∞プレゼン学会―八月のすべてくれないか―」に参加した際に作成したものです。そのため文体が堅苦しく読みづらい文章になっています。企画期間中、参加者だけが読むことができた限定ブログには撮影時間計測結果全データ及び名前の呼び方全データを掲載していましたが、本編の収録内容に深く関わる資料であるため著作権などの問題を考慮してこの記事には掲載していません。
(※現在掲載している表の合計部分にいくつか間違いがあります。すべてグラフ、解説文が正しいです。今すぐにでも修正して投稿したかったのですが企画進行や通信環境の都合で後日ぼちぼち直します…すみません。)

1. はじめに

デビューから13年を目前にリリースされたアルバム「ジャム」*1 の特典映像「撮り合いメイキング」はフジテレビのレギュラー番組「関ジャニ∞クロニクル」とタッグを組んだものだ。ミュージックビデオの撮影の合間にメンバー一人一人にハンディカメラを持たせ、お互いを撮影するというコンセプトである。誰を撮影しても自由とされる状況下において、撮影及び被撮影時間を計測することでコンビ間の関係性を見出すきっかけとしたいと考え、研究テーマを選定した。

2. 目的

この調査では「誰が誰を撮影しているか」に焦点を置いて検証を行う。直接的コミュニケーションを多くとっているコンビを検証するため、撮影時間の他に二点加えて以下の項目を設定した。

・・・・・・・・・・・
① 撮影/被撮影時間
② 被撮影時に撮影者と目を合わせた回数
③ 相手の名前を呼んだ回数
・・・・・・・・・・・

以上において時間が長いまたは回数が多いほど直接的なコミュニケーションをよくとるコンビだと考え、検証を進める。ここでいう「直接的なコミュニケーションをよくとる」コンビは必ずしも「仲が良い」コンビと結論づけるものではない。
また、この映像はスタッフによって意図的に編集されたものであり、カメラを回した時間すべての映像が使用されているわけではないため正確には「撮影時間」と表記するべきではない。この記事では手元で確認できる「撮り合いメイキング」の映像内でカメラを回した時間を「撮影時間」として扱う。

3.研究の方法

① 調査対象:撮り合いメイキング(1時間2分36秒)
② 調査期間:平成30年8月1日から8月23日
③ 調査方法:
(1) DVDを再生し、右上に表示される撮影者の名前と被撮影者を記録。
(2) 被撮影者が画面内にいる時間を目視で確認し、ストップウォッチで計測する。 
撮影時間の計測について画面内に複数人いる場合は一人ずつ計測を行った。
被撮影時に撮影者と目を合わせた回数についてはカメラを見た時間ではなく回数の計測を行うこととした。理由としては被撮影者がカメラを見る時間が1秒以下であることが多く正確に計測することが困難であることや、通して撮影されている間に何度かに分けてカメラを見ることが多かったためである。
※すべて目視による計測結果なのでもし間違っていたり見逃している情報があればコメント欄にてご指摘ください。

4.撮影時間の計測結果

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(表1:撮影時間の計測結果)

斜線部分は撮影が行われなかった項目である。全体で見ると合計して撮影時間が最も長かったのは丸山さんの16分39秒であった。次に長かったのは安田さんの16分22秒であり、丸山さん安田さんの二人の映像だけで収録内容の半分の時間を占めている。また、最も短かったのは横山さんの2分45秒である。被撮影時間は大倉さんが12分11秒撮影されていた時間が最も長いという結果になった。
個人で最も長いのは大倉さん安田さんを撮影した6分11秒という結果である。

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(図1:撮影時間全体の割合)
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(図2:被撮影時間全体の割合)

 図1・2は撮影時間/被撮影時間の全体における割合を示したものである。撮影時間については先に述べたが、被撮影時間においても安田さん丸山さんで42%を占め、この企画に対して「撮って撮られて」積極的に関わった様子がうかがえる。(またはこの二人の映像をスタッフが好んで使用したか)
 被撮影時間については村上さんが3%と極端に少なくなっているが、スタッフ撮影のカメラによる被撮影時間を含めると他メンバーと大きな差異はない。
 ここからは各個人の撮影/被撮影時間のグラフから結果について考察する。


(1)横山さん

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(図3:横山さんがカメラを向けた人の割合)
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(図4:横山さんにカメラを向けた人の割合)

 横山さんはカメラを向けた相手が丸山さん安田さん大倉さんの3人だけである。撮影された相手も丸山さん安田さん村上さん錦戸さんの4人であり、錦戸さんに至っては遠巻きに撮影されたものである。
横山さんはこの企画において「ヤス実況して」「マル俺のこと笑わせて」「食リポして」と企画の中で小さな企画を作り出していたにも関わらず、企画の本筋である「メンバーを撮影する」というところに関してはそこまで重点をおいていなかった。横山さん以外の全員が一か所に集まったヤモリ事件でも横山さんカメラを持つどころかリビングで休んでいたため撮影に関わることはなかった


(2)渋谷さん

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(図5:渋谷さんがカメラを向けた人の割合)

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(図6:渋谷さんにカメラを向けた人の割合)

 渋谷さんは年下組をバランスよく撮り、特定の誰かに集中して撮影することはなかった。逆に年上組の二人を撮った様子は収録されていない。撮影時間の3割近くを占めるその他の内訳は花、貝、ヤモリなど自然のものである。撮影された時間は丸山さんが半数近くを占めている。
 渋谷さんの撮影の特徴としては「自分のもとに来た人を撮影した」という点が挙げられる。自ら声をかけて撮影したのは歩いてきた大倉さんに「側転して」と提案したときだけであり、その他はヤモリ事件の時にその場にいた人を撮影したり、丸山さんに絡まれたりして撮影したものが収録されている。


(3)村上さん

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(図7:村上さんがカメラを向けた人の割合)

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(図8:村上さんにカメラを向けた人の割合)

 村上さんは偏りはあるものの全員にカメラを向けている。一方でカメラを向けられたのは丸山さん錦戸さんの3人である。錦戸さんを撮影したのはヤモリ事件のときにうつりこんだ1秒半である。
 村上さんは前半にメンバー一人一人に声をかけ、一対一のインタビュー形式で撮影を行っていた丸山さんがスープを取りに行った際に撮影したり、大倉さんによる安田さんのインタビューの場面で大倉さんを撮影したりしていることが多かったため撮影時間において丸山さん大倉さんの割合が大きいと考えられる。夕方以降は宿泊施設の庭にてフリーキックを行っていたためカメラを持っていない。


(4)丸山さん

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(図9:丸山さんがカメラを向けた人の割合)

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(図10:丸山さんにカメラを向けた人の割合)

 全員に撮影され、被撮影時間が最も長い丸山さん全員にカメラを向けている。そして撮影されている時間にも大きな偏りがないという特徴がある。
 丸山さんは休憩しているメンバーに声をかけ、素の姿を撮影する「メイキング」という軸を中心に、沖縄そば屋での定点カメラやヤモリ事件では部屋の中の様子を撮っていた。全体の様子や撮影時の空気感をカメラに収めようとしたのではないかと考えられる。映像の冒頭にある横山さんとのカップルコント(仮称)において画面端に錦戸さんを映り込ませたのは意図的なのかどうかは不明である。


(5)安田さん

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(図11:安田さんがカメラを向けた人の割合)

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(図12:安田さんにカメラを向けた人の割合)

 安田さん丸山さん同様全員を撮影し、全員に撮影されているがどちらにおいても大倉さんが多くを占めている。カメラを向けたのは大倉さん横山さん丸山さんが7割前後を占めているという結果になった。
 撮影時間においてこの二人が多くを占めているのはバドミントン実況において二人を撮影している時間が長かったことが大きく影響しているのではないかと考えられる。大倉さんがどちらも4割近くを占めているのは沖縄そば屋に行くときもバドミントンをしたときもヤモリ事件のときも最後の乾杯でも1日中ほとんど一緒にいたからである。


(6)錦戸さん

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(図13:錦戸さんがカメラを向けた人の割合)

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(図14:錦戸さんにカメラを向けた人の割合)

 錦戸さんは全員にカメラを向けているが、撮影時間も被撮影時間も両方において丸山さんが半数近くを占めている点が特徴的である。
 映像の冒頭で「誰も撮ってくれへん」と漏らしていた錦戸さんだが、丸山さんにドッキリを仕掛けられたり渋谷さんのヤモリ事件に巻き込まれたりして撮影されている。カメラを向けている相手については、自ら声をかけて撮影した渋谷さん丸山さん村上さんだけであり横山さん大倉さん安田さんは映り込みの数秒である。他のメンバーは庭で遊んだりインタビューを行うなどして空き時間を過ごしていたが、ヤモリ事件とほほえみタイム(仮称)以外でメンバーと過ごしている様子が撮影されていない。


(7)大倉さん

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(図15:大倉さんがカメラを向けた人の割合)

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(図16:大倉さんにカメラを向けた人の割合)

 大倉さん安田さんを撮影し、安田さんに撮影されていた時間が半数を占めている。撮影された時間については全員からカメラを向けられている。
 安田さんの項目で述べたが大倉さんはほとんどの時間を安田さんと過ごしており、それ以外は丸山さんに話しかけている。そのためカメラを向けた時間が安田さん丸山さんが極端に偏っている

5.目を合わせた回数の計測結果

 次にカメラを向けられて会話しているときに被撮影者が撮影者の目を見ていた回数の計測結果を示す。被撮影者が目を見ていることが確認できる場合のみカウントし、目を見ている可能性があるが映像の中で確認できないものはノーカウントとした。

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(表2:目を合わせた回数と撮影者)

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(図17:目を合わせた回数と撮影者)

上のグラフは被撮影者(横軸)が撮影者(色部分)にカメラを向けられて会話した際に目を合わせた回数を表している。斜線部分は撮影を行っていない項目であり、撮影されているものの目を合わせていないものは0と記入した。
 計測の結果、全員と目を合わせた丸山さんの25回が最多で、大倉さんとは13回目を合わせている。次に多いのが安田さんの20回だが、安田さんは会話中長い時間目を合わせる傾向があるため回数としてはあまり伸びなかった。安田さん村上さんを見た回数が多いのは、村上さんのインタビューの際に海と村上さんを交互に見ていたからである。一方で村上さんは目を合わせて会話をしている様子が撮影された回数は少なかった。しかし、錦戸さん大倉さんを除く4人は被撮影者が目を合わせて会話しているため、カメラを持っている村上さんは被撮影者の目を見ているのではないかと考えられる。
 また、目を合わせる回数に加えてカメラ目線で話す場面も多く見受けられたため、被撮影時にカメラを見た回数も計測した。

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(表3:カメラを見た回数と撮影者)

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(図18:カメラを見た回数と撮影者)

上のグラフはカメラを見た被撮影者(横軸)と撮影者(色部分)の回数を表している。カメラを見た回数が最も多かったのは横山さんの18回である横山さんは意図的にカメラを向けられた安田さん丸山さん村上さんに対してカメラを見てアピールする場面が多かった。村上さんはカメラを回した回数は一回であるが横山さんがカメラを見る時間は極めて短く、返事をするためにチラチラと目をそらしながら答えていたため回数を重ねた結果になった。次に多いのが渋谷さん安田さん大倉さんであるが、渋谷さんは自分自身を映したことでここまで回数を伸ばすことができた。横山さん大倉さんに関してはバドミントンの際に罰ゲームとしてギャグを披露する場面があったため、安田さんのカメラを見ている回数が多くなっている。
しかし、カメラを見るという行為は「撮影者とカメラのレンズ越しに会話している」場合と「見ている人(この映像の視聴者)のためにアピールしている」場合が考えられるため二者間の関係性を図る根拠としては弱い。

6.名前を呼んだ回数の計測結果

 三点目は撮影時または被撮影時に相手の名前を呼んだ回数の計測結果である。

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(表4:二人称で名前を呼んだ回数と呼ばれた人の計測結果)

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(図19:二人称で名前を呼んだ回数と呼ばれた人の計測結果)

 相手の名前を呼んだ回数が最も多いのは横山さんの11回で、そのうち丸山さんのことを7回呼んでいる。次に多いのが安田さん大倉さんの10回、その次に渋谷さんの9回である。特に渋谷さん安田さんの名前を8回呼んでいるのが個人としては最多である。これはヤモリ事件のときに興奮した渋谷さんが連発して安田さんの名前を呼んでいることで回数が多くなっている。一方で村上さんはここでも相手の名前を呼ぶことは少なく、この映像内で確認できたのは丸山さんを呼ぶ1回のみであった。
 注目したいのが、丸山さん渋谷さん以外の5人から呼ばれているのに対し丸山さん自身は相手の名前を呼んだのが2回しかないという点である。全員から撮影され、全員を撮影している丸山さんだが相手の名前を呼ばずにコミュニケーションをとっていたことになる。
 そして、これに合わせてその場にいない他のメンバーの名前を出す場面が見られたため、三人称として名前を呼んだ回数も計測した。


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(表5:三人称で名前を呼んだ回数と呼ばれた人の計測結果)

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(図20:三人称で名前を呼んだ回数と呼ばれた人の計測結果)

 計測の結果、三人称では村上さんを除く6人が他のメンバーの名前を呼んでいたことが分かった。最も多かったのが渋谷さんの5回で、最も少なかったのは村上さんの0回だった。
 大倉さんは二人称として横山さんを呼ぶことはなかったが、三人称として横山さんを3回呼んでいる。普段横山さんに話しかけるときは「横山くん」と呼ぶことが多いが、この映像では「よこちょ」と呼んだ場面も収録されていた。
 

7.結論

 以上の結果を踏まえて、検証項目三点において最大値をとったメンバーをまとめ下の表に示す。

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(表6:検証項目と各項目で最大値をとった人の名前)

 表をみると、計測を行った3項目すべてで1位を獲得したのが「横山さん丸山さん」「渋谷さん安田さん」「錦戸さん丸山さん」のコンビである。しかし、これは一方的に撮影時間が長いか、目を合わせる、相手の名前を呼ぶ回数が多かったという結果である。たとえば、横山さんは3項目においてすべて丸山さんのみがトップを飾っているが、丸山さんの項目において横山さんが最大値をとることはなかった。
3項目すべてを満たしたコンビは一方的にアプローチを行っていたと考えられる。この検証では相互のコミュニケーションが行われたコンビを明らかにするため、次に2項目満たしたコンビを挙げる。
 2項目満たしたコンビは「 村上さん丸山さん」「丸山さん& 大倉さん」「安田さん大倉さん」コンビだった。この3コンビのうち、「安田さん大倉さん 」は安田さん大倉さんともにお互いが2項目を満たしており、相互的コミュニケーションが行われたといえる。
全データを設定した3項目をみた結果、直接的コミュニケーションを多くとるコンビはお互いに2項目満たした「安田さん大倉さん」コンビであるとこの研究では結論付ける。

8.各メンバーの行動まとめ

【1.横山さん】
<①撮影時間>丸山さんを長い時間撮影。渋谷さん村上さん錦戸さんにはカメラを向けていない。
<②目を合わせた回数>丸山さんと7回、村上さんと1回目を合わせた。それ以外のメンバーとは目を合わせていない。
<③名前を呼んだ回数>丸山さんを7回、安田さんを2回、大倉さんを2回呼んだ。丸山さん大倉さんに対しては「お前」と呼ぶ場面もあった
 どの結果においても丸山さんが一位となっており、この企画で丸山さんと過ごす時間が長かったことが影響していると考えられる。渋谷さんとは撮り合わず、会話している場面が撮影されていないが関ジャニズムMCでの渋谷さんの発言「俺たちはそれで満たされてるんだよね」という言葉を信じたい。


【2.渋谷さん】
<①撮影時間>安田さんを最も長く撮影しており、横山さん村上さんは撮影していない。
<②目を合わせた回数>会話する場面が少なかったため、目を合わせた回数は多くなかった。村上さん丸山さんと1回ずつ目を合わせた。
<③名前を呼んだ回数>安田さんの名前を多く呼び、「ヤスが三線弾いてた」など本人がいないところでも安田さんの名前を出していたのが印象的だった。
 渋谷さんはこの企画の中で安田さんと関わる時間が長かった。自分から積極的に行ったことが「お花を撮る」だったためあまり他者との関わりを撮影されることがなかった。また、自らカメラを向けた時間は短かったが「亮」と呼んだ回数が2回ある事実を記録しておきたい。


【3.村上さん】
<①撮影時間>全員を撮影し、丸山さんを撮影している時間が長かった。丸山さんがスープを飲む映像を撮影したためであると考えられる。
<②目を合わせた回数>安田さんと2度目を合わせた以外他のメンバーと目を合わせていないという結果になったが、「5.目を合わせた回数の計測結果」でも述べた通りカメラに映っていないところで目を合わせていた可能性がある。
<③名前を呼んだ回数>丸山さんを1回呼んだ以外他のメンバーの名前を呼んでいない。
 村上さんはカメラを持って話しかけるか、メンバー同士が話している場面を全体的に撮影していたことが印象的だった。普段MCで他のメンバーの名前を呼ぶイメージがあるが、この企画の中ではあまり名前を呼んでいなかった。


【4.丸山さん】
<①撮影時間>全員を撮影し、全員に撮影された。大倉さん安田さん渋谷さん沖縄そば屋メンバーが長い時間撮影されている。これはそば屋で定点撮影を行っていたからだと考えられる。メンバー一人一人に話しかける場面が多くみられた。
<②目を合わせた回数>全員と目を合わせ、回数としても7人の中で最も多かった。特に大倉さんの名前をよく呼んでいた。
<③名前を呼んだ回数>渋谷さん以外の全員に呼ばれているが丸山さん自身は安田さん錦戸さんの名前しか呼んでいない。
 丸山さんはこの企画で横山さんと一緒にいる時間が長かった割に横山さんの名前を一度も呼んでいない。横山さんがメンバーの名前を呼んだ回数では丸山さんが1位なのに丸山さん横山さんの名前を呼んでいない。これこそがパンぱんだなのである。(…と最初は書いていましたが、カメラの外で裕ちん裕ちん!と呼び合う丸山さんがいたと信じたいです)


【5.安田さん】
<①撮影時間>全員を撮影し、全員に撮影された。ほとんど大倉さんと行動していたため、大倉さんを撮影した時間が最も長かった。その次に横山さんの撮影時間が長いことから、バドミントン実況での撮影が大きく影響していると考えられる。
<②目を合わせた回数>村上さんと多く目を合わせ、横山さん錦戸さんとは目を合わせて会話している場面が撮影されなかった。
<③名前を呼んだ回数>錦戸さん村上さん以外とは会話中名前を呼んでいた。
 錦戸さんとは目を合わせたり名前を呼んだりしていないが、最後の錦戸さんが寝ているシーンの撮影があるため、映り込みではなく全員を撮影したということになる。安田さんがカメラを持って誰かに話しかけることは少なく、会話の際は話しかけられることが多かった


【6.錦戸さん】
<①撮影時間>自分から撮影しに行ったのは渋谷さん丸山さん村上さんの3人である。
<②目を合わせた回数>安田さん丸山さんとそれぞれ2回ずつ目を合わせた。
<③名前を呼んだ回数>丸山さんを5回呼んだ以外は他のメンバーの名前を呼んでいない。
 錦戸さんはどの項目においても丸山さんとの関わりが多く、横山さん大倉さんと会話する場面がなかった。

【7.大倉さん】
<① 撮影時間>撮影時間は7人の中で下から2番目に短いが、被撮影時間は一番長い。意図的にカメラを向けたのは丸山さん安田さんのみだが、全員からカメラを向けられている。
<②目を合わせた回数>横山さん渋谷さん丸山さんと目を合わせていた。
<③名前を呼んだ回数>丸山さん安田さんの名前を呼んでいた。それ以外のメンバーの名前は呼んでいないが、回数としては二番目に多い9回という結果だった。
 どこかに行くときはほとんど安田さんと過ごしていたが、丸山さんには自分から話しかける場面が多く、丸山さんがスープを飲んでいたシーンや歯磨きタイムは丸山さんとの会話を楽しんでいた。

9.研究結果まとめ

 この研究では直接的コミュニケーションを最も多くとったコンビは「安田さん&大倉さん」コンビであることが分かった。この「撮り合いメイキング」映像内では検証した3点以外にもメンバーそれぞれが積極的に話しかけたりカメラを見る、本人がいないところで名前を出すなどそれぞれの形でコミュニケーションをとっていたことが分かった。ただしこの研究は「撮り合いメイキング」という一企画の中でカメラを向けた、かつスタッフの編集により収録された)ものに限定した資料をもとに独自に設定した検証項目のみ計測を行った結果であるため、関ジャニ∞のコンビ間の一般的な関係性を証明するものではない。見て分かるような直接的なコミュニケーションをとるコンビについては結果として計測できたが、横山さんと渋谷さん、大倉さんと錦戸さんのように直接の会話や行動以外の部分での繋がりがあるコンビについても研究を深めたい。また、これは2017年当時の結果である。目を合わせる回数や名前を呼ぶ回数については「24時間共同生活(2014)」、「元気が出る夏休みin北海道(2015)」や、「プロジェクトAtoZ(2018)」などメンバーのみの映像での計測から時間の流れによる関係性の変化がみられる可能性がある。

*1: 【ジャム】:関ジャニ∞、2017年6月20日リリース、INFINITY RECORDS