「ここに」の音の跳躍に注目してみた
どうもこんばんは。美雪です。
先日9/5に発売になりました「ここに」*1
スリーピースロックバンド、WANIMAさんに提供していただいた素敵な楽曲です。
6人体制になってはじめてのシングルということで力強くてかっこいい、(語彙力の終わり) ロックなバンドサウンドです。
CDを買った時から毎日聞き込んでこの曲の強さを記事にしたいと思っていたのですが、今回は発音ではなくこの曲ならではの「音の跳躍」に注目して書いていきたいと思います。
初めて聞いた時、やすくんの「思い抱い『て』」にびっくりしました。特別音が高いわけじゃないんですが、音の跳躍がすごい!と思いまして、そのあとのMステ披露でまるちゃんの「夜はお『び』えて」でやっぱスゲ〜〜〜!!と…
音の跳躍がすごいというのは、低い音から一気に高いところにいったりする…
跳躍進行とは、ある音が3度以上の幅で上下へ進行すること。スケール・ノート(音階音)以外の音への進行も含まれる。*2
しっかり書くとこういうことらしいです。上から下も跳躍です。
度 というのは、ドからド(同じ音)で一度、ドからレまでで二度、ドからミまでで三度という風に数えます。
音を当ててくる関ジャニもすごいし、提供曲だからこの音の跳躍が新鮮に感じるのかな?というのもあって
楽譜に起こしてみたら何かわかることがあるかもしれないと思いました。
音楽知識もど素人の素人なので何か間違ったことを書いていたら教えてください。
私はギターが弾けなくてコードのことがよく分からないのでピアノの音階の書き方で書いていきます。
まず、曲構成はこんな感じ。
サビ、イントロ
(1番)Aメロ×2、Bメロ、サビ
(2番)Aメロ
間奏
Cメロ、Dメロ
落ちサビ、大サビ×2
アウトロ
アウトロというか歌詞があるのでまた別の呼び方があるかもしれませんが…どうなんだろう?
耳コピでちょっとやってみたら次のことが分かりました。
①白鍵のみのメジャーコードで作られている
②Bメロ、サビ、Dメロが「ド」から始まるフレーズ
③その他も「ド」に近い音から始まっている
④転調がない
ここ数年楽器に触れてなかった私が適当にキーボード叩いてみたら*3メロディの音階は30分ぐらいで一曲通せたので、この曲は割とシンプルな構成なのかなー?と思いました。複雑なことはしてないみたいです。
白鍵だけで弾ける、というのはピアノの白い部分だけで弾けるという意味です。ドからシまでの7音のみ使われているという…
白鍵のみで弾ける曲を検索してみたところ、「ぶんぶんぶん」や「ちょうちょ」など多くの童謡がヒットしました。中には中島みゆきさんの「糸」や井上陽水さんの「少年時代」などの歌謡曲も。最近のJPOPではあるのかな、関ジャムさん、教えて〜!
で、この白鍵だけ使う曲作りは作曲者の癖が出てるのかと思ってWANIMAさんの他の曲も何曲か試してみましたが、白鍵だけで弾ける曲はなかった*4ので「ここに」はWANIMAさんの曲としても珍しい作りなのかもしれません。でも、聞いて一発で「あ!WANIMAだ!」ってなりますよね。その"らしさ"みたいなのはどこから来るんでしょうか。今度調べてみたい。
さて本題。
音階の飛躍がすごいフレーズをランキング形式で書き出していきます!
イントロなのか?まるちゃんのあのフレーズなのか?それともダークホースが…!
それではいってみましょーー!いきなり3位からの発表です!
3位 五度(ソ→レ)ゴー☆ジャスみたい…
手書きです……画像編集しようと思って色々試したんですが手書きの方が書きやすくて…すいません…
コーラスがあるイントロからランクイン!
ららら〜の最後のところです。
サビから始まった曲だけどイントロ扱いでいいのかな?
ソからレまでの五度でしたが、聞いてる感じだとそんなに音階が飛んでる感じはしません。
ピアノの鍵盤で見るとこんな感じ。
関ジャニくんたちの歌声の音域的にはラララララ〜のところは歌いやすそうなので聞く方もあんまりきつく感じないようです。
さてさて続きまして
2位 六度(ド→ラ)
ここにきてやすくんのBメロ!
そしてまるちゃんのCメロ「怯えて」「澄まして」「聞かせて」「照らして」も同じド→ラの跳躍です。
まずやすくんのBメロから。
Aメロはほとんど「レ」「ド」の繰り返しなので
Bメロで一気にブワっとくるかんじはこのやすくんのパートに秘密があるのかも…
関ジャムで撮って出しされてた東京公演では「散り散『り』」が巻き舌になってましたね。そのまま歌うと舌に力入れる+高音のために喉に力が入るで疲れちゃうけど、巻き舌にすると音をハメることに集中しないで楽に歌える感じがする…ような…。
まるちゃんのCメロパートで4回出てくるこの六度の跳躍はすごい…胸が熱くなりますよね。Mステでお顔を真っ赤にして必死に歌う様子が印象的でした。声がひっくり返ってもいいからと思ってるかどうかは知りませんが、それぐらいの熱さを感じるフレーズです。あれだけ熱くても下ハモの大倉くんとバチっと音程ハメてくるのでさすがだなと思いました。
(2018/12/24追記)
先程放送していた関ジャムで紹介されて思い出したのですが、2018年2月25日放送の関ジャムで清塚さんが「ドからラの6度の跳躍が一番美しい」という話をしていました。
WANIMAさんはこの跳躍の美しさの論理を知っていて曲に組み込んだのかどうか分かりませんが、Aメロの近い音の繰り返しからBメロ一発目のバコーン!と突き抜けるところを6度の跳躍にしたのすごいです。
あと、音楽番組でもカットされずに歌われることが多いまるちゃんのCメロでもこの跳躍が出てきます。この記事を書こうと思ったきっかけがまるちゃんのこのパートだったので、6度の跳躍が良い意味で耳に引っかかったということだったんでしょうか。
そしてその6度の跳躍の美しさを語る清塚さんのことを今関ジャムで見るまですっかり忘れていた自分にもびっくりしました。リアルタイムで視聴してその話が頭のどこかに残ってたから記事にしようとしたのだと思うんですが、大事なところが抜けてましたね。清塚さん、教えてくれてありがとうございました。関ジャムさん、いつもたくさんのことを教えてくれてありがとうございます。
(以上追記)
さあ第1位の発表!と言いたいところですが
ここで番外編!この曲は「ド」の音を軸に作られていると紹介しましたが、こんなフレーズもありました。
「家を飛び出して」「心のドアを開けて」
「今日明日明後日も」
Dメロの亮くん、まるちゃんのパートです。
「二度でのぼっておりてきてるな〜」ぐらいまでは聞いててなんとなく思ってたんですが
音を確かめると ドレミファソファミレドの音階だったんです。
ドレミファソファミレドなんて片手でピアノ弾こうとしたらだれでも最初に叩く鍵盤ですよね。基本中の基本、誰でも聞いたことある音の並びがここにあったんです〜ここに…
シンプルな旋律で直球勝負してるとこ、めっちゃカッコいい〜って思いました。関ジャニ、カッコいい〜。
以上です。
さて、第1位の発表です。
1位 八度(ラ→ラ)
ここにいーる!!!!!
この曲で一回しか出てこないフレーズです。
1番のサビ直前でオクターブで音が跳躍してました。
サビ前でグッッッッッと盛り上げるWANIMAさん〜!強い
しかも母音だから高い音出しにくいはずなんですよ。皆さんも今声が出せる環境なら歌ってみてほしいんですけど、「い」って歌うとき喉に力入れるので高い音出しにくくないですか?そうでもないですか?そうですか…
この曲の中で一番ぶっ飛ぶのがサビ前ってところが、この曲の勢いをさらに強くしてますよね。
私としてはサビの「きっと」「もっと」や2番のひなちゃんの「四六時中〜」も跳躍してるんじゃないかな、と予想してたんですが、どちらも三度でした。サビはド→ミ、ひなちゃんのはミ→ソです。
勢いをつけようとする歌い方だから音が跳躍してるように感じるんでしょうか。歌ってる人の音域も関係するかもしれません。メンバーそれぞれの音域の上限下限も調べてみたいな〜
WANIMAさん、すてきな楽曲をありがとうございました。
「ここに」が関ジャニ∞にとって特別な曲になる予感がします。なーんもない原っぱで声を上げて歌う関ジャニ、かっこいい〜!かっこいい!