はちみつまじりで

気づかない場所で起きている奇跡を なるべく見落とさないようにしていきたい

丸山さんはメンバーのどんな話をするのか~レンジャーBOOK編~

※この記事は2020年8月に行われた「第2回関ジャニ∞自由研究会」に寄稿したものです。これを研究に入れるのはな〜と思った画像を最後の最後にさしこみました。


1.はじめに
 ある日のweb連載で丸山さんは言いました。「これだけ毎日書いてたら同じこと書いてたりするのかな?分析されたらどうなっちゃうんだろうね!?」
そうですか。ならばやってみましょう。レンジャーBOOK分析。14年分読みましたよ。

2.研究の目的

 この調査では十五祭でグッズとして発売された「完全保存版!関ジャニ戦隊∞レンジャーBOOK」を用いて、14年分の∞レンジャーのオレンジレンジャーの内容にメンバーの名前が記載されている部分を抜粋し、丸山さんのメンバーへの意識を考察する。web連載は「口語ではなく文章でまとめて書かれたもの」という特徴があるため、より意識的に名前を出していると考えた。名前を出した文章の動詞や形容詞からメンバーへの意識が表れているとして、研究を進めた。

3.研究の方法

① 調査対象:「完全保存版!関ジャニ戦隊∞レンジャーBOOK」のオレンジレンジャーのページすべて
② 調査期間:令和2年8月1日から8月10日
③ 調査方法:(1)メンバーの名前が記載されている文章の前後を読み、動詞や形容詞を抜き出す。
       (おまけ)名前の呼び方変遷を追う。

4.計測結果

4-1.名前を出した回数

 まずは名前を出した回数(文章になっていないもの、呼びかけ等は除く)の表をご覧ください。

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(図1:メンバーを話題にあげた回数)

 平均18.5回。14年分で18回となるとそれぞれ一年に一回は呼んでいることになる。(実際は偏りがあります。これは後程。)自身が行なった先行研究*1では丸山さんはメンバーの名前を呼ぶ回数が極端に少ない結果を得ていたので、この結果は意外でした。最も回数が多かったのは村上さんの35回でした。

4-2.話題の内容分類ごとの回数

 続いて、丸山さんがメンバーの名前を出して話題の内容を次の5つに分類した。

①一緒にしたこと
②自分から相手にしたこと
③相手が自分にしてきたこと
④自分が相手に思っていること
⑤同じ空間にいて相手がしていること

 これらに分類できないものは分類不可としてカウントした。
 計測結果がこちら。

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(図2:内容で分類したときの話題ごとの総回数)

 丸山さんはメンバーの名前を出すとき、「その人と一緒にしたこと」を書き込むことが最も多い結果となった。最も少ないのは「自分から相手にしたこと」で、行為の対象が逆転する「相手から自分にしたこと」の回数の半分もない。また、毎年秋ごろになると楽屋にて書き込んでいる様子でメンバー全員の名前を出して今誰が何をしていると報告する傾向にあり、大変微笑ましい。

4-3.内容分類とメンバーごとの回数

 さて、ここからが本題。上記の五つの分類をメンバーごとの回数を算出した。

(表1:メンバーの名前と内容で分類した話題の回数)
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 はじめに、縦にみていくと「一緒にしたこと」の項目ではメンバーによって回数に変化がある。最も多かったのは安田さん、僅差で村上さんであった。
 「自分から相手にしたこと」の項目では、「一緒にしたこと」の項目で最も回数が多かった安田さんが0回という結果に。そしてこの項目で1回だった錦戸さんが「相手が自分にしてきたこと」の項目で6回となかなかの好成績。
 「自分が相手に思っていること」は「一緒にしたこと」の回数と比例していることが多く、特に村上さん安田さん大倉さんの三人に対して思っていることが多くあるようだった。「同じ空間にいて相手がしていること」の項目では内さんを除いて4~6回におさまり、数にあまり偏りがなかった。

 次に、表1を横にみてメンバーごとの特徴を分析する。名前を出していた文章の動詞を無作為に抽出し、表を作成した。

4-3-1. 横山さん

(表2:丸山さんが横山さんの名前を出したときの主な内容)
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 全体としてみると回数は少ないが、目立っているのは「同じ空間にして横山さんがしていること」の報告である。「一緒にしたこと」は回数としては少ないがプライベートにおける話題が多いという特徴があった。ここには記載していないだけで、横山さん丸山さんは二人で飲みに行ったエピソードも披露されているので、丸山さんの胸にしまわれているものが数多く存在するかもしれない。

4-3-2.渋谷さん

(表3:丸山さんが渋谷さんの名前を出したときの主な内容)
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 「一緒にしたこと」は仕事関係か音楽関係がほとんどだった。渋谷さんから丸山さんにハグをしたという他のコンビにはない濃厚な接触があるというのに、丸山さんから渋谷さんにしたことは書かれていなかった。

4-3-4.村上さん

(表4:丸山さんが村上さんの名前を出したときの主な内容)
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 「一緒にしたこと」が最も多かった村上さん。内容はほとんどプライベートでの行動が記されていた。「自分が相手に思っていること」では「かっこいい、すごい」など尊敬の言葉を素直に書き込んでいる印象。丸山さんにとって村上さんはいつだってヒーローなのだ。

4-3-5.安田さん

(表5:丸山さんが安田さんの名前を出したときの主な内容)
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 「一緒にしたこと」はプライベートかつ音楽に関することが多く書き込まれていた。楽器屋やカラオケに行った、CDを作った、お風呂に入った、みかんを食べた…。高校生のブログみたい…。山田にツレ感を感じることはあまりないのですが、こうして一緒にしたことを見てみるとあまりにも尊い。「思っていること」の(一緒に)なった、は安田さんが誕生日を迎えたことで同い年になった喜びを述べていた。

4-3-6.錦戸さん

(表6:丸山さんが錦戸さんの名前を出したときの主な内容)
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 内容の濃さ。「一緒にしたこと」はバーベキューで安田さんと三人で交互に弾いたというもの。「自分から相手にしたこと」の「訪問した」は詳細が全く記されていない。呼び出されたのか錦戸さんのどこに行ったのか、不明である。「思っていること」は他メンバーと比較してもふり幅が広く、錦戸さんに関しては一緒にしたことより思っていることの方が多い丸山さんだからこそ色々なことを思うのではないかと感じた。

4-3-7.大倉さん

(表7:丸山さんが大倉さんの名前を出したときの主な内容)
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 大倉さんに対しては「一緒にしたこと」の項目で10回を記録しているが、うち9回は2006~2007年に書き込まれたものである。2006年は二人でリレー小説を始めた時期でもあるため、二人の共同作業として書き込まれたものはこれが最盛期といえる。逆にプライベートや仕事に関しては一緒にしたこととして記されていない。「思っていること」では「謝りたい」や「ごめんなさい」と申し訳なさを感じている様子である。しかしこの二つも2006年に書き込まれたものであり、近年の丸山さん大倉さんに対してどう思っているのか、レンジャーBOOKでは知ることができなかった。

4-3-8.内さん

(表8:丸山さんが内さんの名前を出したときの主な内容)
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 レンジャー連載が始まって2年ほどでグループから去ってしまった内さん。なのでデータが少ない。内さんがレンジャーBOOK発行のときまでグループにいたらどんな表になっていたんだろうと想像しました。見てみたかったな。

5.感想・まとめ

 丸山さんはレンジャー連載においてメンバーの名前を出すとき、多くの場合「一緒にしたこと」を報告していることが分かった。自分→相手より相手→自分でコミュニケーションが行なわれる回数が多いのも、先行研究で得た結果と近いところがあった。(丸山さん、自分から何かするより誰かに何かされがち。)「同じ空間にいて相手がしていること」では内さんを除いた全員が「ゲームをしている」と報告されていた。関ジャニが楽屋でゲームを愛しすぎているのか、丸山さんがゲームにハマれないから目に付くのか、どちらにしても愛おしい。
 今回は丸山さんのページのみを研究したため、他メンバーと丸山さんのアクションのバランスを見ることができなかった。例えば丸山さんが「一緒にしたこと」が少なく「思っていること」が多い錦戸さんは、丸山さんに対しても同じような回数がみられるのかどうか。プライベートで食事に行くことが多そうな横山さんからは丸山さんとの交流が報告されているのか。もっと言えば全員の一人ひとり名前を出している文章をピックアップしてカウントしたい。が、私一人ではどうしようもないのでどうか熱心なファンの方、研究してください。DMか何かで言ってくれれば研究に用いた表などお貸ししますので…。
 今回の研究では、文章ならではの丸山さんの対メンバー観を少しだけ知ることができて楽しかったです。やっぱりコンビごとにカラーが違うのが面白い。レンジャーBOOK研究は奥が深そうなので丸山さんのページをこれからも解剖していきたいです。

6.おまけ(名前の呼び方調査)

 もはやここからが本編。ここ数年メンバー同士の名前の呼び方を研究してきましたが、今回もレンジャーBOOKを用いて呼び方変遷を追ってみました。
 その前に、名前を書いた回数のグラフがこちら。4-1の結果は呼びかけ等を省いていますが、このグラフはそれらも含めた値です。
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(図3:メンバーの名前を書いた回数)

 4-1の表と大きな変化があるのは2015年の村上さんとのクイズ…「村上クイズ」で頻発していたぐらいです。

 続いて、呼び方の種類。あだ名で呼んでいるイメージが強い丸山さん。以前自身が行なった先行研究(特典映像3回分の計測)の結果ではこうなっていました。

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(図4:特典映像における丸山さんのメンバーの名前の呼び方と呼ばれ方)

passionwenwen.hatenablog.com

 回数が多かったものだけ挙げているのでこれがすべての種類ではありません。さて、今回14年分のデータすべてを見た結果どうなったでしょうか…!それがこちら!!

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(図5:メンバーの名前の呼び方の種類と回数)

 丸山さんは文字で書き込むとき、主に一つのあだ名を多用することが分かりました。変わった呼び方で呼ぶこともあるがそれも数回。
 特徴的なのは、(特典映像における)口語では「横山くん」と呼ぶのに対して文字では「ゆうちん」が最も多かったこと。大倉さんは口では呼び捨てにしていることが多いのに文字では一度も苗字呼び捨てが見られなかったことでした。
 そして、前回の調査で一貫して「亮ちゃん」呼びだった錦戸さんに対して、

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(図6:口語での呼び方の種類が他コンビに比べて極端に少ないまるりょ)

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(図7:文語での呼び方の種類も他コンビに比べて極端に少ないまるりょ)

 文字でもその傾向が見られ、ほぼ「亮ちゃん」呼びで統一していました。
 また、呼び方により文章の内容(プライベートか、仕事か等)に変化があると予想して検証しましたが、特に使い分けている様子はありませんでした。


 さて、この名前を書きこむことに関して、年度ごとに見ていくことにしました。
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(図8:名前を書いた時期)

 回数が多いほど濃い色にしました。細かい数字に関しては下の表9をご覧ください。
 2011年は錦戸さん以外の名前を出していなかったり、2014年以降は名前が出てこなくなったメンバーが増えたりしています。(事務所の方針で他のメンバーのことを書きこむのが厳しくなったのかもしれません。)
 横山さん渋谷さん村上さん安田さん2007年が最多。錦戸さん大倉さん2006年が最多です。
 この表から、回数が多かった村上さんは長きにわたり書き続けていることが分かります。大倉さんは2006年の小説企画のときに書きこまれた回数に集中しており、ここ10年では数回しか書き込まれていません。錦戸さんとは2012年のほほえみデート以降意識に変化があったのではないかと感じていましたが、web連載にはその傾向は反映されていませんでした。横山さんのみ初登場が2007年なのも謎です。

(表9:丸山さんが名前を書いた回数を年度ごとにカウントしたもの)
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おまけのおまけとして、図5からわかる「最も使う回数が多い各メンバーのニックネーム」を書き込んだ時期の図を作成しました。この図は呼んだ回数に関わらず同じ色の濃さで作成しています。
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(図9:最も使う回数が多いニックネームを書いた時期)

比較しやすいように図8を並べて再掲します。
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(図8:名前を書いた時期)

図8と比較すると、よく使うニックネームの呼び始めの時期は錦戸さん内さん が2005年。横山さん村上さん安田さん大倉さんは図8で名前を書かれた回数が最も多い年から呼び始めています。渋谷さんだけは呼び始めの時期と呼ぶ回数が多い時期が違います。というか渋谷さんの計測結果だけ色々と特殊なのでこの二人、一体どうなっているんだ・・・と謎が深まりました。

お恥ずかしいですが、不勉強でそれぞれのニックネームで呼び始めた動機・正確な時期をほとんど知らないので、ご存知の方はいつ頃どんな発言から呼んだのであろうというところを教えていただけると嬉しいです。

 以上、丸山さんのレンジャーBOOK分析でした!

*1:第1回自由研究(撮り合いメイキング名前を呼んだ回数調査より抜粋)「注目したいのが、丸山さんが渋谷さん以外の5人から呼ばれているのに対し丸山さん自身は相手の名前を呼んだのが2回しかないという点である。全員から撮影され、全員を撮影している丸山さんだが相手の名前を呼ばずにコミュニケーションをとっていたことになる。」